東京・日野市の多摩動物公園でオオカミが脱走し、通路に出ているのが見つかりました。園では、来園者らを避難させるなど対応に追われました。

■オオカミが脱走…来園者ら避難

アナウンス 「園内トラブルにおきまして、緊急的に臨時休園とさせていただきました」

 28日、年内最後の開園日だった東京・日野市にある多摩動物公園。年の瀬に一時騒然となりました。

 飼育員が園内の通路に出ているオオカミ1頭を発見したというのです。

 園で飼育されているのはヨーロッパオオカミ「スイ」と「カヨラン」の2頭。脱走したのはそのうちの1頭です。

 発覚したのは午前9時半の開園後。入園は規制され、入口には多くの人が。

来園客 「私、30年ぐらい日野に住んでいるんですけど、今まで聞いたことなくって、きょう友達連れて来たのでとてもビックリしてます」 「ひょっとしたら捕まったら開くかなと思って待ってた。残念だった。しょうがないけど」 「早く捕まるといいなと思いました」

 午後0時半ごろには、園内の建物に避難していた人たちが出てきます。

園内の建物に避難した人 「時間としては1時間以上はいたと思いますね」 「安全が確認できるまで、まだ退園が難しいので、ここで待機して下さいみたいな感じでした」

 そして午後2時半ごろ、事態は動きます。

アナウンス 「ただいま脱走していました動物を無事に確保いたしました」

 警察などによると、オオカミは園内のやぶで見つかり、職員が包囲。麻酔で眠ったところを捕獲したということです。今のところ、けが人の情報はないということです。

多摩動物公園 広報担当 「本日は当園のオオカミの脱出について、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」