インフルエンザの患者数は減少傾向にありますが、医療関係者は「流行は続いている」と警戒を呼び掛けています。多くの医療機関が休診に入る年末年始に発熱した際の対処法を取材しました。

■インフルエンザ“年末年始”の対処は…

 2025年、日本で猛威を振るったインフルエンザ。全国の患者数は依然として高止まりし、注意が必要な状況が続いています。

 一方で、年末年始は多くの医療機関が休診となり、感染しても受診できない、いわば行き場がないという事態に陥る可能性もあります。

 旅行先や帰省先で体調を崩したら…。かかりつけの医療機関が休診だったら…。その時、私たちはどこに頼ればいいのでしょうか。

東京ビジネスクリニック 内藤祥院長 「年末年始はオンライン診療の利用価値が高いのではないかと感じます」

 オンライン診療とは、医師と患者が離れた場所にいながら、インターネットを通じてリアルタイムで診察を受ける方法です。医療機関に行く必要がなく、待ち時間もほとんどないのが特徴です。

 状況や症状などからインフルエンザの“みなし陽性”とされた場合は、治療薬が処方されるケースもあります。

内藤院長 「オンライン診療の範囲内の薬は、郵送で自宅で受け取ることができます。急ぎの場合は郵送を待つよりも、近くの薬局に行ってオンライン診療でもらった処方箋で薬を受け取った方が早い場合もある」

 いざという時、オンライン診療という選択肢があることを知っておくことが自分や家族を守る備えにつながりそうです。