15日夜、宮城県栗原市で冷たい滝に打たれ1年の無病息災などを祈る寒中みそぎが行われました。khb小室翔太アナウンサーが挑戦しました。

 水を守る神様として信仰を集める栗原市一迫地区の水神社にある小僧不動の滝では、毎年1月15日に寒中みそぎを行っていて45回目です。近年は募集をかけるとすぐに定員に達するほど人気の行事です。15日夜は宮城県の内外から23歳から62歳までの男女計33人が参加しました。

 午後7時。凍てつく寒さの中いよいよみそぎが始まります。
 2026年が本厄の参加者最年少、小室翔太アナウンサーがのぼりを持って出発です。
 みそぎは、まずは滝にたどり着くところから始まります。約1キロを走って15分後、滝に到着しました。

 この時、気温2℃水温7℃。参加者たちは気持ちを整え、水に出たり入ったりを3回繰り返します。最初の2回はおけで水を浴び、最後に冷たい滝に1分ほど打たれ心身を清めます。

 神妙な面持ちで滝つぼへと入り、掛け声とともに必死で水をかぶります。
 小室翔太アナウンサー「あの、言葉が出ないです」
 いつもの元気が影を潜めましたが、寒さに震えながらも参加者と最後までやりきりました。
 小室翔太アナウンサー「何とかやり遂げました。みそぎを終えた瞬間は涙が出そうになった。自分の弱いところとひたすら向き合う時間で、文字どおり洗い流すことができたかなと思います」
 参加者「(2回目だが)今回のほうが雨だったので、冷たく感じた」「大変気持ちよくて良い1年になると思った。家族仕事プライベートが充実して過ごせるよう頑張った」
 水神社藤村典尚宮司「神様の恵みをいただくということ。無病息災で1年間をまず頑張るという意気込みで参加して」

 なぜ、わざわざ一番寒い時期にみそぎを行うのか、藤村典尚宮司によると、理由は大きく2つあります。
 1つ目は、心身を強く清めるため。極寒の厳しい環境の中で冷たい滝に打たれて罪やけがれを払い、心身をより強く清めるという意味があるそうです。
 2つ目は、人生の節目に見つめ直すため。1月15日はかつての成人の日で、人生の節目にあえて厳しい寒さに身を置くことで、これからの生き方を見つめ直してほしいという願いから、この時期に行われるようになったということです。

 そして寒中みそぎは体にもいいのかどうか、宮城県多賀城市出身で温泉入浴に詳しい東京都市大学の早坂信哉教授に聞きました。
 冷たい水の刺激を受けると自律神経の交感神経が活発になり、体が一気に活動モードに切り替わります。すると今度は体がバランスを取って落ち着こうと、副交感神経が強く働き始めます。この切り替わりによって心身が整う効果が期待できるということで、サウナでいう「ととのう」に近い感覚だそうです。
 ただし、冷たい刺激で血圧が急に上がるため、血圧や心臓に不安がある人は注意が必要です。

 簡単な寒中みそぎは、日常でもできます。
 お風呂と少し冷たいシャワーを組み合わせる方法です。まず湯舟で体を温めてから25℃から30℃の少し冷たいシャワーを手足に30秒ほど当てます。2回から3回繰り返すことで血の巡りが良くなり、体がシャキッとする効果が期待できます。
 もう1つは、冷たい水で顔を洗うことです。冷たい刺激が入ることで自律神経が目覚め、気分がリフレッシュします。手首に冷たい水を10秒ほど当てるだけでもOKです。
 更に、冬の冷たい空気に触れることです。例えば、少し窓を開けて深呼吸、朝の散歩、それだけで代謝が上がり気分が前向きになる効果が期待できるそうです。
 大切なことは、無理をせずにちょっと冷たいを上手に使うことです。過酷な寒中みそぎの知恵は、今の私たちの暮らしにも生かしていけそうです。