真冬の選挙戦。3日は菅元総理が引退し、新人5人が乱立する神奈川2区です。30年間変化がなかった菅王国を制するのは。

■“菅王国”後継は? 神奈川2区

 そのタスキに隠された秘密。

自民党 新 新田章文候補 「菅先生の選挙でもある」

 並々ならぬ決意はライバルも同じ。

中道改革連合 新 柳家東三楼候補 「次の選挙まで落語はしない」

 大都市の横浜市で繰り広げられる真冬の短期決戦。「令和おじさん」とも呼ばれた菅元総理が政界を引退。10選無敗だった菅元総理が30年間、議席を守り続けてきたのが神奈川2区です。

 今回、国政経験のない落語家、政治家の秘書、経営者、看護師、元会社員の5人の新人が乱立。熱い戦いを繰り広げています。

中道改革連合 新 柳家東三楼候補(49) 「ハマの真打ち、柳家東三楼」

 中道改革連合の新人・柳家候補は真打に上り詰めた芸歴30年の落語家です。この日は先輩の大物議員2人が横浜入り。

中道改革連合 新 柳家東三楼候補 「人に寄り添った、すぐ目の前の問題を解決していく、そういう政治をやっていきたい」

 前回の衆院選に出馬し落選。去年の夏以降、寄席を休んで政治活動に専念してきました。

中道改革連合 新 柳家東三楼候補 「消費税と社会保障の一体改革、給付付き税額控除を行うことによりまして」

 すると、道路の反対側からこんな声が…。

男性 「あんたに入れたら金、増えるか?」 柳家候補 「増えますよ」 男性 「本当か?」 柳家候補 「本当ですよ。給付付き税額控除をやりますので」 男性 「政治家は嘘ばかりついているからな」

 演説を中断して男性のもとへ…。

男性 「すぐ金が欲しいんだよ」 柳家候補 「お金を差し上げることはできませんので」 男性 「だから年金、増やしてくれと言っているんだよ」 柳家候補 「年金を減らさないように頑張りますので」

中道改革連合 新 柳家東三楼候補 「あれが本音なんですよ。高齢者の皆さんの本音」

 目指すは落語家初の衆議院議員です。

中道改革連合 新 柳家東三楼候補 「新しい政治をつくる。皆様に還元していく。これが必要だと思っています」

 そのライバルの一人が自民党の新人・新田章文候補(44)。

自民党 新 新田章文候補 「まずは強い経済を実現していく。足元の物価高、しっかりと対策をして具体的に結果を出していく政治」

 約20年、菅元総理の秘書を務めてきた新田候補。自身のタスキの裏には菅元総理が使い続けてきたタスキを貼っていました。

自民党 新 新田章文候補 「一緒に戦いたいなという思い」 「(Q.菅さんがもし知ったら何て言う?)『好きにしろ。いいんじゃない』という感じじゃないですか」

 その新田候補の課題は知名度が低いこと。

自民党 新 新田章文候補 「(Q.演説は慣れた?)全く慣れないですね。秘書がやっぱり染み付いていますから、20年」

 選挙戦序盤に助っ人が参戦。菅グループの一人の三原じゅん子参議院議員。まずは菅元総理の後継者であることを前面に打ち出します。

三原前こども政策担当大臣 「菅先生の意志を継いで、菅先生の思いも一緒に」

自民党 新 新田章文候補 「しっかり菅先生の意志を継いで優しい政治、頑張りますので」 「菅先生の後ですけど、新人でチャレンジャーですから」

 「意志あれば道あり」。菅元総理の座右の銘を実践する新田候補。菅元総理に恩返しできるのか…。

自民党 新 新田章文候補 「絶対、負けられない戦いだと思います」

 不動産管理会社の代表を務める参政党の新人・平本幸次郎候補(63)。真冬の選挙戦での必需品はホットウーロン茶が入ったマイボトルです。

参政党 新 平本幸次郎候補 「色んな細かい政策のベースにあるのが、国民が求めている穏やかな生活だと思うんですね」

 しがらみのない参政党が今、必要だと訴える平本候補。安心して暮らせる社会を目指しています。

参政党 新 平本幸次郎候補 「外国人問題、外国の方々の過度な移民政策。受け入れ態勢が整わないまま外国の方々をどんどん招き入れた。今、軋轢(あつれき)が生じているよ、不安が生じているよ。何か手を打って今、止めなければならないんじゃないか」

 こちらは高市政権との対決姿勢を鮮明にしています。

共産党 新 並木まり子候補(74) 「高市政権に審判を下しましょう。もっと真面目にやれ」

 約40年の看護師経験を持つ共産党の新人・並木まり子候補。平和な暮らしや医療従事者の待遇改善などを訴えます。

共産党 新 並木まり子候補 「いずれ消費税は廃止する。もうけた人からお金を取る、税金を取る。これ当たり前じゃないでしょうか」

 菅元総理の引退、中道改革連合の旗揚げ、取り巻く政治状況の変化を敏感に感じ取っています。

共産党 新 並木まり子候補 「今までよりも共産党の票が伸びるかもしれないと」

 こちらは走って走って、また走る。運動員が配るビラを受け取った人を追い掛けて直接ごあいさつ。

国民民主党 新 片山智絵候補(34) 「(Q.走るフォームがきれいだなと?)陸上部なんです」

 国民民主党の新人・片山智絵候補は元会社員。学費や生活費に苦労した経験から、こう訴え掛けます。

国民民主党 新 片山智絵候補 「手取りが少ないこの状況は個々人でどうにかできるものではありません。これは政治が変えるべきなんです」

 趣味は「自炊」。今の時代を肌で感じ取っています。

国民民主党 新 片山智絵候補 「社会保険料や税金の負担、家賃も下げたいなと思っていて、手取りを増やすことを私はやりたい」