特においしいと評価された「お米」が今年はお得に食べられるかもしれません。プロが注目するのは千葉県産の「粒すけ」です。どんなお米なのでしょうか。
■初“特A”千葉産米「粒すけ」
千葉県で生まれたブランド米“粒すけ”。しかし、その知名度は…。
横浜から来た人 「(Q.粒すけは知っていますか?)初めてです」 「(Q.皆さん全員?)うん。初めて」
地元でもまだなじみが薄いこのコメ。ところが今、全国的な注目を集めています。
というのも先月27日…。
日本穀物検定協会が去年、全国で収穫されたコメの“食味ランキング”を発表しました。
日本穀物検定協会 山下哲明業務担当理事 「千葉県の県南『粒すけ』。今年は特Aになっています」
55年前から続く食味ランキング。見た目や香り、味など6項目を審査し、今年は144点のうち最高ランクの“特A”に選ばれたのは43点でした。
例えば新潟・魚沼産の「コシヒカリ」、北海道の「ゆめぴりか」、東北の「あきたこまち」や「つやひめ」など、誰もが聞き覚えのある銘柄ばかり。
そこに今年、初めて名を連ねたのが千葉の県南産の粒すけでした。
五ツ星お米マイスター 牧野基明さん 「『特A』を取ると、それだけおいしさが伝わってくる。コメの価値観が上がるから、金額にも反映する」
■「粒すけ」買うべき理由
味が最高級となれば価格も高くなるのが一般的。しかし、お米マイスターは“粒すけを買うべき理由”が2つあるといいます。
それが味とコスパ。
五ツ星お米マイスター 牧野基明さん 「自分が食べてもおすすめできるおいしさの『特A』だと思う。コシヒカリとか色々なコメが(特Aに)なっているなかで(粒すけは)安いコメ」
まず1つ目の味。
実は、粒すけは千葉県が開発した品種とコシヒカリを掛け合わせて誕生しました。
五ツ星お米マイスター 牧野基明さん 「本当に粒が大きくて、コシヒカリの甘みも粘りも持っている」
コシヒカリの食味の良さをしっかりと受け継いでいる。それが粒すけの特徴だといいます。
地元・千葉県鋸南町。かつて小学校だった建物を再活用した道の駅。
教室を改装した食堂で人気なのがアジフライ定食。ご飯はもちろん“粒すけ”です。
千葉・四街道市から来た人(70代) 「おいしい。フワフワ。見掛けたことなかった。おいしい」
都内から来た人(20代) 「粒すけという名前の通り、粒が立っていて甘くておいしい」
そして、2つ目のポイントがコスパ。
五ツ星お米マイスター 牧野基明さん 「(Q.魚沼産コシヒカリと比べると違う?)だいぶ違う。1キロで300円から400円変わるから、5キロだと1500円から2000円安い」
牧野さんの店では特Aの魚沼産コシヒカリが5キロ6600円。対して粒すけは4950円。その差は約1600円です。
地元では、さらに手に取りやすい価格で並びます。
値段3キロで税込2600円。5キロに換算すると約4300円。売り場に並ぶ他の銘柄と比べても特Aでありながら価格は控えめです。
横浜から来た人 「安いよね、魅力的」 「食べてみたい」
館山から来た人 「そういう良い銘柄だったらお得」
■なぜ「粒すけ」は割安?
では、なぜ粒すけは比較的安いのでしょうか。
五ツ星お米マイスター 牧野基明さん 「まだメジャーではない。(粒すけは)おいしいけど皆、知らないから安く売って知ってもらおうという思いがある」
粒すけがデビューしたのは2020年。同じ特Aでも知名度や流通量で価格差が生まれます。
つまり、味も評価も高いのにお得な粒すけは今が狙い目だというわけです。
道の駅 保田小学校 広報 田村早智子さん 「鋸南町の作っているコメが知ってもらえる機会になった。値段は変わらず農家さんが頑張ってくれると思うので、人気になった分、供給が追い付くように頑張っていきたい」