今年のアメリカ中間選挙を占う上院の予備選挙がテキサス州で行われ、33年ぶりに共和党の牙城を崩す可能性もある候補が民主党で選ばれました。
中間選挙は今年11月に行われ、上院の3分の1が改選されます。
これに向けて民主党、共和党、それぞれの候補者を各州が選出する予備選挙が3日、全米の先頭を切ってテキサス州など3つの州で行われました。
テキサス州では、州下院議員のジェームズ・タラリコ氏が連邦下院議員のジャスミン・クロケット氏を破り、民主党の候補者に選ばれました。
タラリコ氏はリベラルな政策を訴えながらも、神学校出身の元教師で敬虔(けいけん)なキリスト教徒であることから、保守的なテキサスの有権者に受け入れられ支持を集めたと見られています。
演説においても「分断や憎しみではなく共感と思いやりを」と訴え、トランプ批判もあえて最小限にとどめます。
36歳ながら、その演説のカリスマ性からオバマ大統領の再来という声すらあります。
タラリコ氏は先月、トランプ大統領に配慮したとされるCBSテレビによって予定されていたインタビューが急きょ放送中止になりました。
しかしこれが話題となり、代わりにネットで公開された動画が900万回以上視聴され、公開24時間でおよそ4億円の選挙資金が集まったということです。
テキサス州は上院2議席を過去33年間共和党議員が占めてきた保守の地盤です。
しかし1月、州議会の補欠選挙で数十年ぶりに民主党候補が勝利したこともあり、風向きが変わりつつあると言われています。
全米で去年行われた州議会選挙では民主党が20議席以上を奪還しました。
トランプ大統領の支持率低下に伴う共和党離れが顕著になっていることから、今回のテキサス州での結果が今後の予備選にどう影響するか注目されています。
共和党のテキサス州の予備選では勝利に必要な50%の得票率に達した候補者がいなかったため、現職のコーニン氏とパクストン州司法長官が5月の決選投票に進むことになりました。