東日本大震災の教訓を広く伝える、語り部活動が各地で続いています。宮城県気仙沼市の震災伝承施設では、地元の中高生が語り部ガイドとして活躍しています。
語り部吉田美咲さん「さびたレターケース、さびている部分が津波の到達ラインとなっております」
気仙沼市では、震災の津波で大きな被害を受けた気仙沼向洋高校の旧校舎を震災遺構として保存し公開しています。
月命日の近くなどには、地元の中高校生が語り部となり、津波の脅威を伝えています。 「津波がこんな高いところまで来たということも衝撃的でしたし、写真とかもすごいショックですね」
語り部三浦大和さん「若い人たちも、経験してないから分からないからではなく自分がつないでいくという思いでやってますね」
語り部吉田美咲さん「自分の思いや両親から聞いた話を含んでいきながら、記憶を色あせないように語り部を続けていきたい」
中高生の語り部活動は、11日も行われます。
宮城県南三陸町では、東日本大震災に被災したホテルのスタッフらが当時の経験を語る語り部バスの運行が続けられています。
震災の風化を防ごうと運行している語り部バスは、被災したホテルのスタッフなどが語り部として旧防災対策庁舎の周辺などを回りながら当時の体験や様子を語ります。
「最後の放送していたのは男性、上司の方だったそうです。津波が来ています至急高台へ避難してください、という内容、絶叫のような感じだったそう」
2011年から始まり、これまでに5000回以上運行してきました。
伝承と観光を掛け合わせて、1人でも多くの方に命を守ってもらいたいという思いで運行を続けているということです。
南三陸ホテル観洋小野寺浩支配人「大震災については忘れるとか、忘れるはずもないというものが必ずある。ただそれも話し語り継いでいかなければなくなる。自分の耳で聞いて五感で捉えていただいて、それを更に周りの方に伝えていくことが続けられればいいのかなと思う」