イギリス政府は現在無料の国立博物館などで、外国人観光客を対象とした入館料の導入の検討を始めました。

 イギリスの国立博物館や美術館の常設展示は、2001年以来、原則無料で見学できます。

 イギリス政府は芸術分野の財源確保のため、無料公開をイギリス在住者に限定し外国人観光客から入場料を徴収することを検討しています。

日本人観光客 「全部見るにはあまりに(展示が)たくさんあるので、きょうはこのブロック、明日と分けて来られる。やはり無料のままでいてほしいと思います」

イギリス人少年 「海外から来た人が博物館に行く余裕がなければ、僕たちが見ているようなものを見る機会を得られなくなってしまう。誰もが同じようにそれを見るチャンスを持つべきだと思う」

アメリカ人女性 「合理的だとは思うけどやるなら一律料金にすべき。外国人だけに適用するべきではない。そうすると、ここ出身ではない人たちが歴史を学びに来ることが不利になると思う」

 イギリス政府によりますと、大英博物館など15の国立の博物館や美術館での外国人来館者は全体の40%以上を占めているということです。(2023年度43%)

 地元メディアは、入場料は15ポンドから20ポンド日本円でおよそ3000円から4000円程度になる可能性があると報じています。

 一方で、専門家などからは無料公開がイギリスの観光の活性化に寄与しているとして、宿泊税の導入などで財源を確保し無料を維持すべきとの声も上がっています。

 イギリス政府は年内に方向性を示す方針です。