宮城県の塩釜港で海上保安庁の巡視船から燃料の重油が流出した問題で、地元の漁協は生産したワカメやコンブなどを全て廃棄し、今シーズンの漁を中止すると決定しました。1000トン以上が廃棄されるということです。
宮城海上保安部によりますと25日、塩釜港に停泊していた海上保安庁の巡視船ざおうから燃料の重油1キロリットル以上が漏れ出ていたことが分かりました。原因は分かっていません。
中島秀太記者「巡視船ざおうから500メートルほど離れた一帯には、ワカメやコンブの漁場が広がっています。5日経っても油の臭いが充満しています」
27日に続き、2回目の漁場調査が約20カ所で行われました。
生産者「日にちが経っているから、ある程度の油が少なくなっていますね。でも臭いはします」
調査の後、宮城県や塩釜市の担当者を交えて漁協が開催した対策協議は、約2時間に及びました。
塩釜市漁協櫻井悟組合長「漁業者と話をした結果、全部廃棄ということで決まりました」
漁協は調べた全ての地点で油の付着を確認し、1カ月以上の漁期を残してワカメ、メカブ、コンブ計1000トン以上の廃棄を決定しました。
塩釜市漁協櫻井悟組合長「初めてですね。震災よりひどいです。メカブの方も値段が吊り上がっているんですよ。その時点で破棄となるとかなりの衝撃ですね、打撃です」
海上保安部は、海洋汚染防止法違反の疑いも視野に、油が流出した原因の特定を進めるとともに引き続き除去作業を急ぐとしています。