19日も福島で猛暑日を記録するなど、5月とは思えない暑い一日となりました。熱中症対策に欠かせない“暑熱順化”をどうやればいいのでしょうか。暑さ対策のプロに聞きました。

■精鋭部隊が伝授「暑熱順化」

 まだ5月なのに福島県内では35℃以上の猛暑日となりました。

 今、警戒が必要なのが5月ならではの熱中症です。

 暑さに体が慣れていないこの時期は汗をかく機能がまだ十分に働かず、熱が体にこもりやすくなります。

 では、どうすれば5月の熱中症を防げるのでしょうか。そのヒントが横浜市消防局にありました。

 訓練を見せてくれたのは、過酷な現場で活動する精鋭部隊、スーパーレンジャーです。

 隊員は、防火服を身に付けたまま階段を何度も上り下りします。さらに、重い装備のまま高いはしごも上っていきます。汗だくです。

 実は、この訓練が消防隊員の5月の熱中症対策です。

横浜市消防局 救急企画課 吉元景課長 「今の時期に特に重要なのは暑さに体を慣らすこと。いわゆる暑熱順化と早めの予防行動です」

 暑熱順化とは、汗をかく習慣をつけて、体を暑さに慣らしていくことです。一般の人もできる対策があるといいます。

横浜市消防局 救急企画課 吉元景課長 「ウォーキング、軽い運動、入浴などで少しずつ体を暑さに慣らすことが効果的」

 そして、汗をかいた後に欠かせないのが…。

特別高度救助部隊 隊員 「のどが渇く前から水分補給を心掛けている」

 小まめな水分補給だけでなく、汗を多くかいた場合は、塩分の補給も大切です。

 熱中症への警戒が高まるなか、東京都が去年から始めた取り組みがあります。

 会場に集まった多くの高齢者がそろって体を動かします。実はこれ、椅子に座ったままできる、汗をかきやすい体作りの体操なんです。

■シニアにおすすめ“暑熱順化”

 季節外れの暑さが続く今、大切なのは、いかに早く体を暑さに慣らすかです。特に注意が必要なのが高齢者です。

 年齢とともに汗をかく力や暑さを感じる力が弱まり、熱中症のリスクが高まるといいます。そこで東京都がこんな対策を。

 椅子に座ったまま無理なくできる、高齢者向けの暑熱順化です。

体操指導者 ごぼう先生 「できないほうがいい、このくらいの気持ちで参加して」

 先ほどの91歳の女性。指定した数字の時は手をたたかないルールですが…。講師を務めるごぼう先生は、3つの体操が大切だといいます。

体操指導者 ごぼう先生 「まずは筋肉のポンプ体操を行っていきましょう。両手を軽く伸ばしていただいて、つま先も一緒に上に持ち上げていきます」

 ひじと足首の曲げ伸ばしを、ゆっくり5回。血液をポンプのように巡らせ、体をあたためていきます。

体操指導者 ごぼう先生 「背筋ポンプ体操。両手を上に上げた状態からひじを脇腹につける」

 背中やおなかの筋肉を意識して、こちらも5回行います。

 そして最後が心拍数アップ体操。マラソンのように、両ひじを前後に5秒間早く動かします。さらに5秒間、両肩を上下に早く動かします。

 こうした運動で心拍数を上げることで体温を上げ、汗をかきやすくしていきます。

 91歳の女性は。

91歳の参加者 「これ?これ?」 「(Q.どうでした?)大丈夫です。できそう」 「(Q.うちでもできそう?)はい」 「(Q.汗かきました?)かきました。最後に汗ばんできました」