仙台市は、音楽ホールと震災メモリアル拠点を合わせた施設のオープンを2031年度に予定しています。
屋根が多重的に重なった個性的な外観が魅力的な施設は、東北最大級の2000人規模の音楽ホールと東日本大震災などの災害について伝える役割を併せ持ちます。
期待の声がある一方で、整備費用が646億円と構想段階から400億円余りも膨らんだこともあり、市民の間で議論を呼んでいます。
13日に開催された市民向けの説明会では、整備費用や規模に懸念の声が上がり質疑は予定を超え2時間以上に及びました。
市民「予算を上げていくことは、将来の仙台市全体の負担になるのではないでしょうか」「果たして適切な規模、適切なホール形式なのかと疑問が浮かんでくる」「良い物を残していくためには、ある程度の費用はかかるもの。建物が持つ意義と将来の子どもたちに残す物を、この場で縮小する方法で決めてしまっていいのかなと」
説明会では、仙台市の財政などに関心が高い出席者が多く懸念の声が大半を占めました。
仙台市民10代から80代の男女50人に聞いた結果、賛成が26人、反対が8人、良く分からないが16人となりました。賛成であっても、もっと議論をした上でという条件付きがほとんどでした。賛成反対にかかわらず、仙台市の情報発信が足りないといった声が多く聞かれました。
関心が高い整備費用については、構想段階の3倍近くになた理由は何なのか、物価が上がる中で額が更に増えてしまわないのかといった声が聞かれました。
仙台市では、設計の早い段階から建設を担当する予定の業者にコストを削減するためのアドバイスをもらうなどして、最大限費用の圧縮に努めるとしています。
説明不足といった批判に対しては、ホームページで詳しく説明しているのでそちらを見てほしいということですが、トップページからいくつか階層を経ないとたどり着きません。
仙台市は今後、市民声を聞きながら情報発信の在り方を検討していくことにしています。
6月6日には郡市長や施設を設計した建築家が出席し、市民と意見を交わすシンポジウムが開催されます。