埼玉県の小児医療センターで白血病の治療中だった男性が死亡した事故で、調査委員会が原因とみられる薬液が混入した経緯について「特定は困難」と判断しました。

 埼玉県立小児医療センターでは、白血病治療を受けていた10代の男性が抗がん剤を脊髄(せきずい)の周辺に注射した後に神経症状を発症して2月に死亡し、10歳未満の男の子ら4人にまひ症状などが確認されています。

 死亡した男性の体内からは本来の治療では使われない「ビンクリスチン」という薬液が検出され、神経症状の原因となったとみられています。

 医療センターによりますと、外部有識者による医療事故調査委員会は今月27日に第3回の会合を開き、委員から「調査・検証を尽くしたものの、ビンクリスチン混入の特定は困難」という意見があったと明らかにしました。

 調査委員会は、これらの意見をもとに報告書案を取りまとめ、遺族らに説明した後に公表する方針だということです。