3月に宮城県塩釜港に停泊していた宮城海上保安部の巡視船から重油が流出した問題で、国は流出の影響で出荷できなくなったワカメなどの処分費用を29日に初めて支払いましたが、漁業者は2カ月以上収入が無く困窮しています。
宮城県塩釜市の釜の渕漁港で、沖から戻ってきた漁船が重油で汚染されたコンブの袋を積んでいました。出荷できないだけではなく、処分作業にも労力が掛かります。
塩釜市漁協の櫻井悟組合長は、国の対応に不満を示します。
塩釜市漁協櫻井悟組合長「怒りを通り越してがっかりしていますね」
3月25日に巡視船から最大で1万5000リットルもの重油が流れ出た影響で、塩釜市と七ヶ浜町ではワカメやノリなどが出荷できなくなりました。
国は29日、被害を受けたワカメなどを処分するため業者に支払う費用のうち4月分の4900万円を支払いました。処分費用が支払われたのは初めてです。
一方で、ワカメやコンブなどを生産している漁業者には、これまで補償が行われていません。
漁業者は、2カ月以上もの間収入が無く、生活が立ち行かなくなっていると話します。 塩釜市漁協櫻井悟組合長「漁業者にすぐに補償を出してほしい。一時金は早く出してほしいと何回も行っているけど、それも回答は無しです」
宮城海上保安部では「申し訳なく思っている。月ごとなどでの支払いも含め、早期に賠償を支払えるよう努めていきたい」とコメントしています。