関東でも住宅にクマが現れました。住民の男性が緊迫した瞬間を語りました。

■「クマが通った」住民緊迫

 5日になってクマの出没が相次いでいる栃木県矢板市へ取材班が向かいます。

 住宅の防犯カメラが、クマの姿を捉えていました。

 5日深夜2時ごろ、暗闇から黒い物体が現れます。防犯用ライトが付くと、その姿が鮮明に映し出されます。体長1.5メートルほどのクマです。

 クマは、うろうろとしながら顔を左右に振って、ゆっくりした足取りで庭を進んでいきます。この時、住人は異変に気付いたといいます。

住人 「(Q.気付いたのはいつごろ?)犬がほえていた。夜の1時ごろから。犬の声がうるさいと思っていた。(午前)2時10分ごろ子どもから電話が鳴って、『なんで今ごろ携帯』と思って起きたら『防犯カメラでクマが通ったから、クマがいるかもしれない。起きる時に気を付けな』と言われて『分かった』と話した」

 クマは敷地内を進み、住宅に近付いていきます。

 カーテンが閉まった扉の前を抜けて、画面の左側へ。このおよそ20秒後に、住人が様子を見にやってきます。右手にゴルフのクラブを握っています。

 ゴルフクラブを構えたまま、クマが消えた方向へ向かっていきます。立ち止まり、辺りを見回しています。

 幸いクマと遭遇することはなく、引き返しました。

住人 「サルとシカとイノシシは出てきているけど、クマは聞いていない。朝起きてくるのに気を付けないと。うちの庭は木が生い茂っていてクマが隠れても分からない状態だから、気を付けなくてはならない」

 クマはその後、別の場所で目撃されています。

■クマ脅威 高齢者施設の前に…

 5日、周辺でクマが目撃されたのは3カ所です。

 午前2時ごろ、住宅の敷地に現れ、その2時間後の午前4時ごろには道路の交差点付近に現れます。

 近くの高齢者施設ではクマの対策に追われています。

施設のスタッフ 「(普段は)門を開放しているが、クマが出たので侵入を防ぐため閉めている。用がある人はインターホンで対応」 「(Q.今までとは違う?)緊張感を持って対応している。来る人には迷惑をかけるが、来ている人の安全は確保したい」

 地域の人たちはクマの脅威にさらされています。

近隣住民 「びくびくしながら歩いている。出たらどうしようかなと。どうしようもない。出ちゃったら」 「逃げ場がないから、怖いと思って毎日散歩している」

 関東でクマの出没が相次いでいます。

 群馬県みなかみ町にある藤原ダムで、先月29日に撮影された映像です。

 管理事務所の職員が建物からクマを目撃しました。ダムの放流見学など、観光客も訪れる場所です。

 草むらに現れたのは若いクマとみられます。むしゃむしゃと葉っぱを食べています。

 専門家は、新緑の時期にはクマと遭遇する危険性が高まると注意を呼び掛けます。

岩手大学 山内貴義准教授 「河川敷や林に、クマのエサとなるようなものが季節を変えながら大量に繁茂している。通勤・通学で頻繁に出かける場所で、そういったものが実る時期には注意する。できれば近付かないのが一番」