宮城県塩釜港に停泊していた宮城海上保安部の巡視船から重油が流出した問題で、国が被害を受けたワカメの賠償金の一部を6月中にも支払うことになりました。今回の問題で漁業者に対し賠償金が支払われるのは、初めてです。

 3月25日に巡視船ざおうから最大で1万5000リットルの重油が流れ出た影響で、宮城県の塩釜市と七ヶ浜町ではワカメやノリなどが出荷できなくなりました。

 被害額は、合計で約6億円に上るとみられています。

 これまで漁業者には被害に対しての賠償金が全く支払われず、2カ月以上無収入の状態が続いています。

 塩釜市漁協などによりますと2日、海上保安庁の担当者らが漁協を訪れ4月に出荷できなかったワカメの賠償金8560万円について、6月中にも支払う手続きをしたということです。

 塩釜市漁協の櫻井悟組合長は、賠償の動きが遅すぎると批判します。

 塩釜市漁協櫻井悟組合長「こういう被害を受けた時点で、その月で支払いをしてもらいたいっていう私の願いはあった。速やかに補償金を出してほしいっていうことだけ、すぐにってことですね」

 海上保安部では「5月分以降の損害に対しても早期に支払えるよう努めていきたい」とコメントしています。