気象庁の気象研究所は海上で水蒸気の量などを観測するため機器を使った調査を始めます。線状降水帯や台風の予測精度の向上を目指します。
線状降水帯は海上の大量の水蒸気が主な要因ですが、海上は陸上と違ってレーダーなどの装置を設置できないため、水蒸気の観測が難しいことが課題になっています。
気象研究所が今月上旬から運用を始めたのは、上空の風向きと風速のほか水蒸気の量を観測するための「水蒸気・風ライダー」という機器で、気象庁の観測船に載せて東シナ海や四国沖の公海上で調査を行います。
さらに、台風のメカニズムの解明を目指して本州の南の海で観測を行うのは、「中層フロート」と呼ばれる機器です。
台風が発生した時に進路の近くにある機器を使って、水深2000メートルまでの水温や塩分濃度の変化を調査します。
気象研究所研究総務官 永戸久喜博士 「海上から入ってくる水蒸気、そういうところを正確に捉えるというところと、その水蒸気が入ってきて、最終的に降水が発生して強化されるという、本当にその過程が難しいんですけど、そういうところも含めてトータルで、まだまだ解明しないといけない点が多いと思っています」
海上での水蒸気量の調査は去年から始まりましたが、これら2つの機器が使われるのは初めてです。