サッカー・ワールドカップでグループリーグ敗退に終わった韓国。
市民団体は、代表チームを率いた洪明甫(ホン・ミョンボ)監督らを脅迫、強要、業務妨害などの容疑で告発。試合内容にまで踏み込んでいます。
市民団体の告発 「選手個々の能力に頼って、戦術も戦略もなく、選手には苦痛を与え、国民には侮辱を与えた」
洪監督の選考プロセスも問題となっていて、ソウル警察庁が捜査を始めます。
韓国の騒動は、サッカー協会が長い間、財閥の強い影響下にあったことと無関係ではありません。
33年前、“韓国サッカー界のドン”とも呼ばれる鄭夢準(チョン・モンジュン)氏が協会の会長に就任しました。現代(ヒョンデ)グループ創業者の6男です。
史上初の共同開催となった日韓ワールドカップは、当時、FIFAの副会長だった鄭氏が動いたとされています。この大会、キャプテンとして、アジア勢初となるベスト4に導いたのが、洪氏です。
時は流れ、洪氏が、Kリーグで監督デビューを果たしたのも、現代グループが経営するチームでした。
リーグ2連覇を果たした翌年、事件が起きます。
いまのサッカー協会会長、鄭夢奎(チョン・モンギュ)氏が、洪氏を代表監督に1本釣りしたのです。2人は、同じ大学の先輩後輩の間柄でもあります。これが、今回の騒動の発端でした。
協会が定めたルールを無視した不透明な選考プロセスとの指摘から、会長や監督らが、証人として国会に呼ばれる事態に。「身内びいきの人事」などと批判されました。
会長も、現代自動車の会長を務めた財閥の一員です。
ソウル市民 「改善できることは改善する。いいタイミングだと思う」
韓国で大きな話題となった飲食店に掲げられた洪監督の出入り禁止の貼り紙。SNSでも話題となっていて、500人以上もの人が撮影していったそうです。
ワインバーの社長 「監督の選定過程や選定後も望ましいと思っていなかった。いろいろと失望して、この貼り紙をした。(Q.もし、洪監督が本当に来たら)僕も人間だから、止められない。もし来たら、おいしいものとワインを出して、一緒に飲みながら、なぜ、そうするしかなかったのか、ひざを突き合わせて話したい」