韓国で食用目的での犬の販売などを禁止する「犬食禁止法」の施行が半年後に迫るなか、長年続いてきた食文化の終わりに向き合う人たちを取材しました。
観光客もよく訪れるソウルの東大門市場。狭い道を進んでいくと、長年にわたり犬肉を提供し続けてきた店があり、早くから仕込みが始まっています。
この日は韓国版の「土用の丑(うし)の日」にあたる「伏日(ポンナル)」ということで、滋養強壮に良いとされる犬肉を求め、店は一時満席になりました。
客 「高たんぱくで立派な肉質に違いありません。他の肉とは確実に味が違います」
食用犬の飼育農場は、禁止法の制定以降、2年半の間に8割以上が閉鎖しました。
専門店の社長は「法の制定前と比べて仕入れ値が4倍近く上がった」と話します。
犬肉専門店 イ・ドクソン社長 「もっと料理の値段を上げないと利益が出ない。今は利益がない。(店が)秋に終わるのか、年末に終わるのか」
この店では今年から、犬と同様に“スタミナ食”とされるヤギ肉を使った料理の提供を始めました。
韓国でも「ペットの犬は家族」という価値観が広がっています。
長年続いてきた食文化にも大きな変化が訪れています。