14日の晴れ間から一転、また各地で大雨になっています。日照時間が日本一少ない町を取材すると、シルバーウィークを前に紅葉に異変が起きていました。
■晴れ間一転 また各地で大雨
14日につかの間の晴れとなった関東、また雨です。
群馬県桐生市では道路が冠水しています。朝方、激しい雨を観測しました。
雨は四国でも。大粒の雨が降り続けています。地面にバチバチと打ち付けるようです。
徳島県内の駐車場でも激しい雨が打ち付けます。雨が上がった後も道路が冠水しています。
雨雲は徐々に淡路島へ。
兵庫県淡路島モンキーセンターを映したカメラでは、正午すぎ、サルやシカを前に客が記念撮影をしていますが、午後1時前、雨が激しく降り始め地面には水たまりができます。モンキーセンターは大雨のため、一時営業を中止しました。
南あわじ市では今年一番の激しい雨が降りました。
淡路島観光協会 担当者 「雨で景色が白く見にくくなる激しい感じもあった。週末にシルバーウィークを迎えるので、淡路島のほうに来ていただける人には、状況を注意しながら安全に来ていただきたい」
日本の南にある熱帯低気圧は、今後12時間以内に台風25号になる見通しです。秋雨前線が刺激されるため、台風が近付く前から雨が強まる可能性もあります。
■日照不足で紅葉名所の異変
長雨で紅葉スポットにも影響が。
すでに葉が色付き始めているのは、奥日光三名瀑の一つとされる「竜頭滝」。
例年9月下旬ごろから始まる紅葉は、日光市内で最も早く色付くと言われる人気スポットです。
しかし、今年は。
龍頭之茶屋 室根順子さん 「やはり毎日曇りか雨が降っている。降らない日はないくらい」
滝のすぐそばにある茶屋が懸念しているのは日照不足です。
紅葉が色付くには、朝の冷え込みによる寒暖差と日差しが重要だといいますが、14日までの30日間の日照時間は、わずか76時間です。
15日に気象庁は、関東甲信地方で今月上旬の日照時間が平年のおよそ3割となり、統計開始以降、最も少なくなったことを発表しました。
龍頭之茶屋 室根順子さん 「見ごろは10月の3連休(10~12日)の後。紅葉ももうちょっと、昼も晴れてお日様を見られるといい」
この奥日光よりも、さらに日照時間が少ないのが日光駅周辺です。
地元住民 「ちょっと異常ですね。今年はあまり晴れている日がない。どうしても暗い感じがする」
およそ1カ月の間で、たった51時間しか日が差していません。これは全国最少です。
今月の雲の様子を見てみると、日光市にかかる日が多かったことが分かります。
地元住民 「(洗濯物は)外に干しても乾かない。家干し、部屋干しで暖房付けたり除湿器でやっている。太陽欲しいですよ。(日光を)浴びたいですよ」
“日光名物”にも影響が出始めています。
刺し身で食べる「ゆば」が人気の老舗。ゆばを作るうえで重要なのが湿度だといいます。
日光湯波ふじや 齋藤達彦部長 「湿度が低いほどゆばの膜の張りが良いけれど、今年みたいな感じ(の天候)だとゆばが張りにくい感じになる。ゆばをすくう時間もかかりますし、ゆばの張り具合が甘いとゆばが柔らかすぎてしまう」
湿度が高くなると、ゆばが柔らかくなり形が崩れてしまうことがあるそうです。
日光湯波ふじや 齋藤達彦部長 「膜は表面の水分が蒸発して表面の成分が固まったもの。表面が乾燥して乾いてできたもの。豆乳が濃ければゆばの張りも良くなる。そういうので調整している」