全国各地で災害級の大雨が相次いでいます。千葉県や名古屋市などの都市部では道路や住宅が浸水し、大きな被害が出ました。都市型の水害は、宮城県でも起こり得ます。

 8月13日、千葉県の豪雨は13人が死亡するなど甚大な被害をもたらしました。住宅被害は7042棟で、うち14棟が全壊2694棟が半壊したほか、4000棟以上が床上床下浸水しました。

 9月8日、名古屋市の豪雨では観測史上最大の1時間降水量104.5ミリを記録しました。地下鉄は5時間以上にわたって全線で運転を見合わせ、中心部は多くの人が帰宅困難者になりました。

 内海陽太朗記者「JR仙台駅前では体に打ち付けるような強い雨が降っっています。足元には雨水がたまってきています」

 仙台市でも9月7日、朝から断続的に降り続いた雨が通勤の時間帯を直撃しました。マンホールから噴き出した水で冠水した場所もありました。

 9月7日には、福島県いわき市のアンダーパスに進入した車が水没し、運転していた女性が死亡しています。

 都市部での水害、都市型水害への備えについて専門家に聞きました。

 東北工業大学で水害の原因を研究している小野桂介准教授です。

 小野桂介准教授「都市型水害は、基本的に内水氾濫と呼ばれる現象です。近年雨の降り方が強くなっていることなどによって、想定を超える雨が降ってしまうと、排水しきれない水が地表面にたまって、千葉県やJR仙台駅前のような道路の冠水が起こってしまったということが実情だと思います」

 小野准教授によりますと、内水氾濫とは短時間に集中的に雨が降ることで都市に整備された排水能力が追い付かなくなくなり、水があふれてしまう現象です。対策が進んでいます。

 小野桂介准教授「1番よくある対策は、JR仙台駅前でも進んでいる道路の下に大きな水を貯留するプールのような物、もしくは太いパイプのような物を埋めて、そこに水を一時的にためる。もしくは太い下水道管を入れる工事が、一般的な工事としては進んでいると」

 仙台市でも、JR仙台駅西口一帯に降った雨を広瀬川に排水するための巨大な雨水管を建設中です。

 ただし、こうした施設があっても1時間当たり100ミリという猛烈な雨が振ると、道路冠水が発生してしまいます。

 都市型水害が起きた時に、私たちが注意できることはあるのでしょうか。

 小野桂介准教授「道路が冠水している状態で足元に水がある状態で移動してしまうと、見えない水路であったりマンホールのふたが開いていたりして、命に関わる事故に巻き込まれる可能性があるということです」

 まずはむやみに移動せず、安全な場所から動かないことを最優先し、水が引くのを待つことが重要だということです。

 小野桂介准教授「浸水の発生もかなり急に起こることですけれども、浸水が解消するまでの時間も比較的短い災害現象になりますので、短時間であればその大雨をしのげば、その後に問題が解消していることも多いので、水が引いている状態でかつその後に更なる雨が予想されない状態であれば、動き始めるということになるかなと思います」

 都市型水害は、水が引くことも比較的早いので、まずはその場で安全を確保することが大切です。