■各地で崖崩れ 複数の住宅被害

 台風25号による大雨で、土砂崩れの被害が出ています。神奈川県横須賀市では60代の女性が亡くなりました。

 隣の三浦市でも救助活動が行われています。2階建ての1階部分に土砂が流れ込み、20代の女性と連絡が取れていません。

 千葉県鴨川市でも住宅地に接する崖が大きく崩れ落ち、複数の住宅が押し潰されています。

 千葉県内では4人が亡くなっています。

■千葉豪雨上回る雨量 各地で氾濫

 佐倉市では高崎川が氾濫し、市街地の広い範囲が冠水しています。住宅が立ち並ぶ一角は、歩く場所が見当たらないほど大規模な冠水が起きているのが分かります。

 普段の街並みと比べてみると、被害の甚大さが見えてきます。JR佐倉駅周辺の市街地は、高崎川が氾濫したことで数多くの住宅が床上・床下浸水の被害に遭っています。

 ビルが立ち並ぶ駅前のロータリーは、車が進むことができないほど大部分が冠水しています。

 台風25号の影響で、佐倉市では72時間雨量が観測史上1位となる377.5ミリを観測。8月の千葉豪雨を上回る記録的な雨が降りました。

 住民が自宅の前を撮影した映像です。

撮影者 「胸の高さまでつかっちゃう深さ。今ちょうど消防の人がボートで目の前を通過するところ。困惑して、引っ越さなきゃいけないと(考えている)」

 片側1車線の川沿いの道路は冠水して通行ができません。普段は両側に草木が生い茂っているのが見える高崎川は、水かさが増して川幅が広くなっています。

 東京駅に向かう高速バスのターミナルには簡易トイレが設置されていますが、その半分が水没するほど辺りは池のようになっています。

 冠水した車から何とか脱出したという男性は…。

「(Q.ドアは開いた?)窓から出た。ドアは開かないから。窓が電動ではないから、それで押して。浮いているから車が」 「(Q.どれぐらいまで水はあった?)胸ぐらい。これ(助手席の窓)を開けて出てきた」 「(Q.車の中にも水が入ってきた?)入った。どぶどぶ」 「通勤が車だから、車がないとどうにもならない」

■長雨続き新米被害相次ぐ

 千葉市では、収穫期間中の新米に被害が…。

コメ農家 石橋農園 佐々木貴史代表 「きのうの台風で倒れたり、水につかったり。あの辺、結構つまっている。結構、水がたまっている。20センチくらい」

 大雨の影響でコシヒカリの稲が倒れてしまいました。

石橋農園 佐々木貴史代表 「稲は上の穂が重いので、雨が降ると倒れる。一カ所倒れると、次々重みで倒れる。完全に倒伏しているので、刈り取りしないで処分しようかと」

 千葉市では、72時間雨量が9月の観測史上1位となる420ミリでした。

 このコメ農家は8月の千葉豪雨の時にも被害に遭っていました。さらに、今月上旬の大雨の時にも。今回の台風で実に3回目の被害です。

石橋農園 佐々木貴史代表 「従業員の今後の給料にも影響する。払っていけるのか心配。コメの値段が去年より半分近く下がっているので、それもきつい」