大雨による被害が全国で相次ぐ中、特に怖いのが数時間、同じ場所で雨を降らせる線状降水帯です。
東北地方でこの線状降水帯の発生頻度が増えていることが、東北大学の研究で裏付けられました。
数時間にわたり同じ地域に猛烈な雨を降らせる線状降水帯。気象庁は、大きな被害をもたらすこの現象を、2022年正式に線状降水帯と定義しました。
東北大学大学院工学研究科の助教、平賀優介さんが指導する研究チームは、線状降水帯に相当する現象が、東北地方と新潟県で2022年までの64年間に、何回起きていたかを分析しました。
その結果1959年から1990年までの前半32年間は、年間4.4回でしたが、1991年から2022年までの後半32年間は年間6.9回と、1・5倍以上に増えていることが分かりました。
平賀さんが今回東北地方に着目したのには理由があります。
東北大学大学院工学研究科平賀優介助教「東北地方や北日本は比較的、発生頻度が少ない。ただ、1度起きると大雨に慣れてないような地域でもあるので、大きい災害につながってしまうことが多い」
気象庁は今年から、3時間以内に線状降水帯が発生する危険性が高まった際に、直前予測を出すようになりました。
これまでの適中率はおよそ30%と、気象庁の想定、50%を下回っていますが、平賀さんは、それでも直前予測が出たら十分に警戒してほしいと話します。
東北大学大学院工学研究科平賀優介助教「3時間100ミリ(のような大雨)を含めると90パーセントほどまで、適中率が上がる。ほとんどの場合に大雨にはなるということが言える。予測情報が発表されたら、線状ではなくても、大雨が降る。降ることが高い確率であり得るので、注意して、備えてほしい」