村井宮城県知事が2021年の知事選で公約に掲げた、公的機関が関わる日本語学校の設置についてです。

 2日の県議会で、仙台市以外の市町村への設置を念頭に検討を進めると方針を明らかにしました。

 県は公的機関が関わる新たな日本語学校の設置を検討していて、新年度の当初予算案には検討費用250万円が計上されています。 これについて村井知事は2日の県議会で「県内の日本語学校が全て仙台市内にある現状を踏まえ、仙台市以外への設置を念頭に検討していきたい」と述べ方針を示しました。

 県は、将来的な人口減少によって様々な産業で人手不足が懸念されることから、外国人の受け入れを促進し新たな担い手を確保したい考えです。

 また、世界への情報発信の面でも期待を寄せています。

 村井知事「在校生卒業生が宮城ファンとして世界に情報発信することにより多くの若者が各国から来県し、人材の好循環が生まれるようにしたいと考えています」

 この日本語学校では、県内各地の歴史・文化の学習や体験、地域住民との交流の機会を設けるなどして宮城への愛着を育てることも検討するということです。