16日の地震により、宮城県利府町にある県総合運動公園のプールや宮城スタジアムでも大きな被害が確認されました。

 復旧の見通しは立っておらず、大会が中止になるなどの影響が出ています。

 鈴木奏斗アナウンサー「宮城スタジアムのメインスタンドです。こちらでは地震の影響で、観客席の上の段、ちょうど中央付近が大きくたわんでしまっています」

 県総合運動公園、グランディ・21にある宮城スタジアムでは、16日の地震で観客席を支えるコンクリート製の土台が30メートルほどにわたってたわみ、一部が崩れ落ちるなどの被害が出まいした。

 余震が続いていて施設の安全が確保できないため、4月に予定していた陸上の国体県予選大会は別の会場で実施されます。

 鈴木奏斗アナウンサー「こちらのプールでは、地震で天井が約20メートルにわたり崩れ落ちました。下にある飛び込み台や、観客席に破片が散乱しています」

 崩れなかった天井も不安定な状態になっているため、3月に予定されていた記録会や飛び込みの大会が中止になりました。

 宮城スタジアム、屋内プールともに被害状況を調査しているところで、復旧の見通しは立っていません。

 県スポーツ協会小野寺英樹さん「震災の際には、(宮城スタジアムの)大屋根を支える支柱に多数亀裂が入りまして、復旧まで約1年半程の期間を要しました。再開のめどが立ち次第、速やかに対応していきたいと思っております」