東日本大震災の津波で児童と教職員計84人が犠牲になった宮城県石巻市の大川小学校で、この春採用された新人教職員を対象とした防災研修が行われました。

 研修は、震災の教訓を学び教育現場に生かしてもらおうと宮城県教育委員会が毎年実施していて、新規採用の教職員109人が大川小学校を訪れました。

 研修では、元教員で震災当時小学6年生だった娘を亡くした佐藤敏郎さんが、日頃から災害を想定して取るべき行動を明確にしておくことが必要と強く訴えました。

 佐藤敏郎さん「あの時、児童を励ましていた先生のことをいつも考える。自分もそうしていただろうと。でもあの時やるべきことは励ますことではなくて逃げること。そのためには決めておくこと、学んでおくこと、決める学ぶ、これが防災」

 その後、近くのホールでは同じく大川小学校で娘を亡くし、現在石巻市の中学校で校長を務める平塚真一郎さんが講話を行い、災害時に子どもの命を守るためには、状況に応じて柔軟かつ的確に判断することが重要と話しました。

 石巻市立万石浦中学校佐々木佑里亜教諭「7歳の時に震災で祖母を亡くしたのですが、二度とこういうことを思わせたくないし、ご家族にも思わせたくないという気持ちを大事にしながら、命の大切さを伝えられる教員になりたい」