長引く中東情勢の緊迫化によるナフサ不足で、宮城県松島町の老舗かまぼこ店では、新商品を無地のパッケージで販売することを決めました。

 創業90年以上の松島蒲鉾本舗では約30種類、年間300万枚から400万枚のかまぼこを製造販売しています。

 上野比呂企アナウンサー「7月1日から新商品の販売を予定しています。当初はこれまでの人気商品のようにカラフルなパッケージを想定していましたが、新商品は紙の箱で無地のパッケージで販売することになりました」

 高まるインバウンドの土産物需要を見込んで、7月から初めて常温で持ち運びできるかまぼこを販売する予定でした。

 しかし、ナフサ不足の影響で印刷会社が当初予定していたパッケージを作れないため、無地にすることを決めました。

 松島蒲鉾本舗多賀城工場包装・生産管理課鈴木浩司課長「販売形態も今までプラの袋だった物を供給の面で厳しいと言われてしまったので、紙の箱包装に切り替えて。プラスチックの袋はだいたい数円程度、高くても10円程度なんですけど、紙の箱包装ですとだいたい30円から60円くらい」

 ナフサはプラスチックやタイヤ、合成繊維や塗料など私たちの生活を支えている様々な物の原料となる液体で、原油から作られるため中東情勢で原油の供給が滞ると大きな影響を受けてしまいます。

 更に追い打ちをかけているのは、原油の供給不足による値上げです。

 松島蒲鉾本舗では、6月1日に全商品を平均で17%値上げしたばかりでしたが、業者から7月から10%以上印刷代を値上げすると書面が届いたということです。

 松島蒲鉾本舗多賀城工場包装・生産管理課鈴木浩司課長「正直、お客様にできるだけ影響を与えないように対応してきたんですが、当社としても少しでもできることはしっかりやって、その上で影響をいかに抑えていくかは今後の課題かなと思っています」

 ナフサの供給不安は、スーパーの折り込みちらしにも影響を及ぼしています。

 渕井亮太記者「これまでのちらしは赤や青のインクで印刷されていましたが、現在は白黒で印刷されています」

 仙台市若林区の生鮮館むらぬしでは、ナフサの供給不足によりチラシ用インクの価格が高騰しているため、業者から印刷代を2割ほど値上げすることを告げられました。

 このため、6月5日から新聞の折り込み用チラシを白黒にしました。当面の間は継続せざるを得ないということです。

 村主芳治社長「ちらしはお店やっているよという告知でもあるので、無くそうとも思ったんですけど、ちらしを見て来てくれるお客さんもいたので、やめることはできない感じでしたね」