宮城県柴田町の男性が殺害された事件の裁判で、男性の長男の殺害を依頼したとされる男が証人として出廷し、事件の後もSNSを通じて長男の殺害を依頼していたと証言しました。

 起訴状によりますと愛知県岩倉市の森満被告(46)は2020年9月、柴田町の住宅で、この家に住む毛利哲雄さん(当時74歳)を包丁で突き刺すなどして殺害した罪に問われています。

 検察側は、毛利さんの長男と金銭トラブルがあった山元町の岩見尭明被告(28)がSNSで殺害を依頼し、氏名不詳の人物から報酬を条件に、犯行を引き受けた森被告が長男と間違って毛利さんを殺害したと指摘しています。

 裁判では、SNSだけでつながっていた森被告と岩見被告らとの共謀が成立するかも争点になっています。

 11日の証人尋問で岩見被告は「最初は興味本位で闇サイトを検索した」「自分がやるとすぐに特定されると思ったので依頼した」と犯行の経緯を説明しました。

 また、事件を知った後で「頼んだのは長男なのになんで父親が殺されたのかと思った」などと証言しました。

 そして、事件後に氏名不詳の人物とは別のアカウントとSNSでつながり、長男の殺害を依頼していたことを明らかにしました。