新しい津波の浸水想定は、各自治体のまちづくりや避難計画に影響を与えます。

 宮城県の気仙沼市と仙台市の反応です。市内の本吉地区が県内最大の津波高となった気仙沼市の菅原茂市長は、次のように受け止めています。

 菅原茂気仙沼市長「本市においては物凄く変化が起こるとは想定していません」

 菅原市長は、気仙沼市内ではこれまでの想定でも浸水する地域内に災害公営住宅があるなど、これまで進めてきたまちづくりには大きく影響しないとの考えを示しました。

 菅原茂気仙沼市長「今後はそれをベースに各地域のハザードマップの見直し作業をしなくてはなりません。あわせて防災計画も見直す部分が出てくると思います」

 仙台市の郡市長も避難計画について次のように話しました。

 郡仙台市長「避難計画はもう既に作っているものがあるんですけれども、想定を超えるということが確定的なところがございますので、そういう意味では見直しは必要になってくるのではないかと思う」

 仙台市沿岸部では、集団移転跡地に誘客施設や工場など整備が進められてきました。

 住民や事業者に新たな想定を説明した上で、対策を講じる考えです。

 郡仙台市長「最悪の状況ではそういうこともありうるということを想定したうえで、命を守ることを第一に考えて取り組んでいかないとならない」