遠隔操作で水田の水管理をするなど、情報通信技術を活用したスマート農業の実証実験の見学会が、宮城県岩沼市で開かれました。

 岩沼市とNTT東日本は、高齢化の進む農家の負担を軽減し生産性を向上させること目指して、4月から岩沼市南長谷の水田で情報通信技術を活用したスマート農業の実証実験を行っています。

 11日に行われた見学会では、水田に設置したセンサーで観測した水位や水温を、スマートフォンやタブレットで確認し、そのデータを元に、遠隔操作で給水栓を開けて田んぼに水を張る様子などが紹介されました。

 遠隔操作で栽培管理ができることで、作業の効率化やコスト削減が図れるほか、台風などの際の作業の危険を回避できるといったメリットもあります。

 NTT東日本宮城支店バリュークリエイトグループ長佐久間鋭二さん「農家の方々が少なくなっている、就農人口が少なくなっているという課題に対して、我々もお手伝いをさせていただきたいと。この環境を市内全域に提供できれば」

 実証実験は10月末まで行われ、効果を検証したうえで、2023年度以降の本格導入を目指すということです。