宮城県松島町で、遊覧船の航路に岩などがないか水中ドローンを使った調査が行われました。この航路では過去に何度か「船底が岩に当たった」という報告があったということです。

 調査が行われたのは、松島島巡り観光船企業組合が運航する遊覧船の航路で、遊覧船の乗り場から3キロほどの海上です。

 当初は6月に行う予定でしたが、知床半島沖の事故を受けて予定を早めて実施しました。

 調査では、水深約1.7メートルの海底をカメラが付いている2台のドローンで撮影し、岩などの障害物が無いかを確認しました。 組合では、5年前ほど前からこの場所で「干潮の時に船底が岩のようなものに少し当たった」という報告が何度か船長から上がってきていたため、現在はこの航路の運航を見送っていたということです。

 調査の結果、水深1.3メートルの所に映像で岩のような障害物が確認されたということです。

 松島島巡り観光船企業組合色川浩二専務理事「東日本大震災の津波で、海底にあった岩ととかが流れ込んだのではないか」

 組合の担当者は、震災前はこの場所に今回見つかった岩のようなものは無かったことから、津波で運ばれてきたか地盤が隆起してできた可能性があると話していました。

 組合では、調査結果を県の港湾事務所に報告し、撤去を要望していく考えです。