宮城県気仙沼市のお伊勢浜海水浴場で、水質検査が行われました。海水浴場を運営する地元の観光協会は、12年ぶりに海開きを行う方向で調整を進めています。

 県は、12日から県内15の海水浴場を対象に水質検査を行っています。

 19日は、気仙沼市の階上地区にあるお伊勢浜海水浴場で、調査員が水の透明度を調べたほか、大腸菌の数などを調べるため海水を採取しました。

 検査の結果は、6月下旬に公表される予定です。

 山形県理化学分析センター佐々木久雄さん「宮城県で最終的に判断しますが、現場では快適に見えますね」

 お伊勢浜海水浴場は透明度が高く、波が穏やかで小さな子どもでも楽しめる海水浴場として、震災前は毎年約3万人が訪れにぎわったということです。

 しかし、東日本大震災の津波で防潮林や砂浜が流出し、2020年まで防潮堤の整備や砂浜を復元する工事が行われていました。

 過去2年は新型コロナの影響で海水浴場の開設が見送られましたが、階上観光協会や気仙沼市は、12年ぶりに海開きを行う方向で調整しています。

 階上観光協会畠山徹副会長「コロナのワクチン接種が始まって皆さんも少しずつ動いていらっしゃるので、そこでみんなでやろうということで決まりました」

 観光協会は今後、開設時期を検討するとともに感染症対策を盛り込んだガイドラインを作成するということです。

 階上観光協会畠山徹副会長「ここまでくるのにずいぶん長かったなという気持ちでいるのと、昔のようなにぎわいを取り戻したいなという期待の面とありますね。皆さん来て楽しんでいただいて、良い思い出を作っていただきたいという思いです」