新型コロナウイルスの4回目のワクチン接種について、政府は60歳以上の人などを対象に25日から接種を始めることを決めました。

 一方で、感染リスクと隣り合わせでありながら対象に含まれなかった介護従事者からは、接種を求める声が聞かれます。

 青葉福祉会が運営する仙台市青葉区宮町の高齢者施設では、約45人の利用者に訪問介護や通所型のデイサービスを提供しています。

 高齢者施設での感染は、職員によるウイルスの持ち込みによって発生することが多いため、感染対策を徹底しながら介護に当たっています。

 それでも、施設内での感染リスクが低いわけではありません。

 アルテイル宮町・こめっと宮町内山弘基施設長「自力で食事を召し上がれない方とかもいらっしゃいますので、その辺食事を食べさせてあげたりとか、あらゆる場面で介護が必要になってきますので」

 新型コロナのワクチン接種について、政府は3回目までは希望する人に広く接種を呼びかけてきましたが、4回目では方針を転換し60歳以上の高齢者と18歳以上で基礎疾患のある人に限定しました。

 こうした状況を受け、全国の高齢者施設や福祉施設からなる3つの団体が、国に要望書を提出しました。

 要望書では、職員が3回目接種を終えていた施設で、クラスターの発生を抑えられたケースもあったことから、施設で働く職員も希望者は接種対象に加えるよう求めています。

 アルテイル宮町・こめっと宮町内山弘基施設長「ワクチン接種をして、その持続性みたいなのが長くない。もし要望が通って受けさせていただけるのであれば、もちろん受けたいと思っています」