食材費の高騰は学校給食に影響を与えています。全国では給食費を値上げする動きもみられますが、仙台市はどのような対応を取るのでしょうか。
青葉区の旭丘小学校では校内に調理施設を設けて給食を提供しています。ウクライナ危機や円安などで食材費や燃料費の高騰に直面しています。
旭丘小学校栄養士・岡崎みゆきさん「食材が高騰すれば安いものを買ったり抑えていく以外に手だてがないのでなかなか苦しいところです。玉ねぎがここまで上がったのは初めてだと思う」
玉ねぎ1キロの値段は前年の同じ時期には200円ほどでしたが現在は3倍以上の650円に値上がりしました。牛肉、豚肉も値上がりが続いています。
子どもたちが毎日食べる給食だけに摂取カロリーや栄養バランスが重要なため、豚肉から比較的安い鳥肉を使用したり、価格変動が少ないもやしを代用したりするなどして食材費を抑えています。
この日デザートとして提供されたメロンは16分の1カットから24分の1カットに小さくなりました。
岡崎みゆきさん「(高騰が続けば)ヨーグルトとかプリンをお楽しみのデザートを付けるのをやめたり、子どもたちには悪いがそういうところからやっていかなければならないと思う」
仙台市によりますと市内に5つある給食センターでも食材費の高騰によりメニューを変えざるを得ないといいます。
全国の自治体では給食費を値上げする動きもみられますが仙台市も値上げに踏み切るのでしょうか。
仙台市教育局健康教育課・加藤誠課長「先が見えないところがあるので、引き続き物価の状況と情勢を注視しながら保護者の方への負担の転嫁にならないに取り組んでまいりたいと思っております」
こうした状況を受け文部科学省は、新型コロナ対策のための地方創生臨時交付金について、「学校給食の負担軽減にあてても良い」という通知を各自治体に出しています。