岸田総理は26日夜、外国人観光客の受け入れを6月10日から再開すると発表しました。県内の観光関係者からは歓迎と期待の声が聞かれました。

 26日夜、岸田総理は新型コロナの感染拡大以降停止している外国人観光客の受け入れについて、添乗員付きのパッケージツアー客に限定し6月10日から2年ぶりに受け入れを再開すると発表しました。

 県内の外国人の宿泊者数は2019年には53万人でしたが新型コロナの感染拡大後は激減し、2021年は3万7000人と2019年の1割以下でした。

 感染拡大前、多くの外国人観光客が訪れていた松島では歓迎と期待の声が聞かれました。

松島離宮企画運営責任者・新沼史智本部長「もう、一言でいうと『待ってました』という感じ。やっと自分たちが考えていた(多くの外国からの)観光のお客さまが来てくれる可能性があるんじゃないかなと思っております」

2020年10月に開業した松島離宮では、当初年間で3000人以上の外国人観光客の受け入れを想定していましたが、新型コロナの影響で2020年・21年といずれも年間で250人ほどに留まっています。

 観光案内所に配置した通訳や施設内の土産物店を免税店とした取り組みがようやく実を結ぶと話していました。

新沼史智本部長「ある意味(外国人)観光客を受け入れる練習台としての2年間だったのかなと思っています。松島を知っていただくこと、プラス東北にいらっしゃったときにはぜひ足を寄って頂いて、地元が活性化していく起爆剤になるかと思っております」