宮城県気仙沼市の酒造会社が、新たな販路を求め北ヨーロッパ向けに初めて日本酒を輸出することになりました。

 輸出が決まったのは、明治39年(1906年)創業の蔵元、角星の主力銘柄、水鳥記や喜祥など8つの銘柄700本です。

 これまで台湾や香港への輸出は行ってきましたが、北ヨーロッパへの輸出は初めてです。

 20年ほど前から日本酒の輸入を手掛けるスウェーデンの企業が、知人を介して角星の存在を知り、5月に酒蔵を訪れ試飲をし取り引きがまとまったということです。

 日本酒はスウェーデンやノルウェー、フィンランドなど北ヨーロッパ5カ国と、エストニアなどバルト3国の日本食レストランなどで提供されます。

 特に、スウェーデンやノルウェーは魚を食べる食文化のため寿司を提供する飲食店が珍しくなく、こうした店で日本酒が提供されることも多いということです。

 角星斉藤嘉一郎社長「北欧圏での日本酒のポジションはあまり理解していなかったんですが、お話を伺うと想定外に日本酒が現地の食に馴染んでいる」

 初回の輸出は、15日に出荷し名古屋港経由で8月ごろスウェーデンに到着する見込みです。

 次回の出荷は9月を予定していて、年間3000本から4000本の輸出を目指しています。