関西電力による風力発電の計画が浮上した宮城県川崎町で、住民団体が町に対し計画の中止を求めました。景観や環境に悪影響が及びかねないと訴えています。

 関西電力は、川崎町の南西部に高さ140メートルから180メートルほどの風力発電の風車を最大23基つくる計画です。

 関西電力が町や県に提出した書類によると、蔵王の御釜からの景観に影響を与える可能性があるということです。

 13日、住民団体の代表らが川崎町の小山修作町長に中止を求める要望書や、関西電力に宛てた地元住民ら約1500人分の意見書を手渡しました。

 蔵王風力発電建設計画の中止を求める会共同代表佐藤雅宣さん「現計画のいったん中止。そして(計画を実施しない)ゼロオプションも含めた複数案を再度検討いただきたい」

 川崎町小山修作町長「多くの皆さんが心配されているんだなと。電力を確保することはとても大きな役目。今のところは(計画に)中立です」

 小山町長は、関西電力の計画について村井知事から意見を求められていて、期限は7月4日です。このため引き続き情報収集を進めたいとしています。

 khbの取材に対し関西電力は「地域の皆様や行政機関からご意見を賜りながら、環境保全に十分配慮した開発を目指したい」とコメントしています。