阿武隈急行の2021年度の決算は、10億円を超える赤字となりました。コロナ禍で乗客が減ったことに加え、地震の復旧費用がかさんだことが要因です。

 株主総会で報告された2021年度の決算によりますと、鉄道事業収益は4億3100万円余りと、新型コロナや2019年の東日本台風の影響が無かった2018年度の63%程度にとどまりました。

 一方、鉄道事業費用は10億5500万円余りとなっていて、経常損益は6億1400万円余りの赤字を計上しました。

 更に特別損失として3月の地震被害の復旧費9億6000万円を計上し、補助金を組み入れても純損失は10億円を超え2年ぶりの赤字となりました。

 なお、地震の影響で運休が続いている福島−保原間は、6月27日に運転を再開する予定です。