東北電力の株主総会が開かれ、3月の地震以降運転停止の続く仙台火力発電所を7月中に再開する方針などが報告されました。

 東北電力の株主総会は、午前10時から仙台市青葉区の本店で開かれました。

 東北電力が27日に初めて需給ひっ迫準備情報を発表したことを受け、受付ロビーのすべての照明が落とされました。

 総会の冒頭、増子次郎会長が無理のない範囲での節電への協力を呼び掛けました。

 その後、3月の地震以降運転の停止が続いている宮城県七ヶ浜町の仙台火力発電所4号機について7月中の復旧を目指すことや、不足した電力量を賄うため追加の調達コストが必要となり、収支を圧迫したことなどが報告されました。

 一方、一部の株主からテロ対策施設の設置完了まで女川原発を再稼働しないことや、原子力事故に対応する損害賠償保険への加入などを求める6つの議案が提出されましたが、いずれも否決されました。