2021年1月に東北道で起きた多重事故で仙台地検は30日、大型タンクローリーを運転していた男を過失運転致死傷の罪で在宅起訴しました。

この事故は2021年1月19日、宮城県大崎市の東北道でトラックや乗用車61台が関係する33件の事故が発生し、1人が死亡、24人が重軽傷を負ったもので、地吹雪で視界が悪くなるホワイトアウトが原因とみられています。

 この事故で仙台地検は、大型タンクローリーを運転していた大崎市の結城俊昭被告(55)を過失運転致死傷の罪で在宅起訴しました。

 起訴状によりますと、地吹雪で見通しが悪かったにもかかわらず、時速約80キロで走行し速度を落とすなど注意義務を怠って前の車に追突し、65歳の男性を死亡させるなどした罪に問われています。

 また、速度調節などを怠って事故を起こしけがをさせたなどとして、岩手県の50代と秋田県の30代の男性2人を過失運転致傷の罪で略式起訴しました。

 また、過失運転致死傷の疑いで書類送検された大型トレーラーの運転手ら計7人は、証拠不十分などを理由に不起訴としました。

 この事故を巡っては15人が書類送検されていて、1人が在宅起訴、2人が略式起訴、12人が不起訴となりました。