宮城県美里町では、2週間以上経った今も稲が水に浸かったままで、農家が頭を悩ませています。

 美里町の名鰭(なびれ)地区です。7月15日からの大雨で地区を流れる出来川が決壊し、川の水が水田に流れ込みました。

 この地区でひとめぼれを3ヘクタール作付けする高橋実さんです。高橋さんのほぼすべての水田が2週間以上水に浸かっていて、大幅な減収は避けられないとみています。

 高橋実さん「今冠水してる田んぼは(収穫)ゼロ、ある程度のものでも半分くらいですかね。もう減収もいいところだし、等級も悪いし。もうやるせないというより作る気もないね、もう」

 現在も国土交通省が排水作業を続けていますが、まだ時間がかかる見込みです。

 高橋実さん「田んぼの減収分の満額を助成する気持ちでやってもらわないと、農家としてはこの先やっていく自信がなくなってくるね」