イノシシ被害の軽減と食肉の活用を進める宮城県大崎市で、ジビエ料理のセミナーが開かれました。

 セミナーには地元の旅館やホテル、飲食店の料理人10人が参加しました。

 講師は日本ジビエ振興協会の藤木徳彦さんが務め、イノシシ肉の部位の特徴を説明し、ジビエ料理を作っていきました。

 モモロースのポアレや焼肉の春巻きなど8品が完成し、参加者が味を確かめました。

 参加者「頭でイメージしているよりは臭みとか癖もなく、とてもおいしくいただきました」「これからは料理に取り入れて、大崎市の名物料理とか開発してみたいなと思ってます」

 大崎市では、2016年度はゼロだった捕獲数がここ数年で急激に増え、2021年度は643頭を捕獲し被害額は480万円に上っています。

 このため市は、岩出山の廃校になった小学校を活用してイノシシの食肉処理加工施設の整備を進めていて、2023年度からの稼働を目指しています。

 大崎市産業振興局安部祐輝局長「おいしいと思って、皆さんがイノシシ肉を消費、食べていくという食文化が、ここ大崎市で生まれてくればと思う」