仙台市青葉区の寺院の敷地内にある、高さ約１０メートルの松の木が倒れました。樹木の調査と診断を行う樹木医は、木の内部の腐食が原因ではないかと話していました。

　川西竜太記者「青葉区北山にある資福寺です。こちらにある高さ１０メートルほどの大きな松の木が、幹の途中から折れ倒れてしまってします」

　倒れたのは、青葉区北山の資福寺の墓地にある松の木で、資福寺によりますと高さはおよそ１０メートル、樹齢は１００年ほどだということです。

　１３日午前７時ごろ、住職の家族が近くを散歩している時に駐車場の方に倒れている松の木を発見したということです。

　朝と夕方にこの周辺を散歩する住民がいますが、消防にけが人の情報は入っておらず墓石への被害もないということです。

　資福寺渋谷芳円さん「非常に驚きました。台風でもないし、松くい虫もないし枯れてもいないので突然倒れたので驚いた。予兆は一切なかったです。正直、本当に驚いています」

　倒れた松の木について資福寺では、日頃から専門の業者に依頼し手入れを行っていたということです。

　なぜ幹の途中から折れてしまったのか。樹木の状態を診断する樹木医の後藤昭浩さんは、折れたところに腐食している部分が確認できるとし木の内部での腐食が原因の可能性があると指摘しています。

　日本樹木医会宮城県支部後藤昭浩支部長「内部に腐食があったことで強度が落ちたことが原因。長年の疲労がたまって突然バランスを崩して倒れた」

　後藤さんは、腐食の原因として何らかの理由で木が傷つき、その傷口から菌が入ったのではないかと推測していました。