災害で車を失った人に、無償で車を貸し出す支援を行っている宮城県石巻市の団体では、7月の豪雨の後に利用の申し込みが増えていることから、広く車の寄付を呼びかけています。走れない状態の車でも寄付することができるということです。

 石巻市の一般社団法人日本カーシェアリング協会では、現在全国各地から寄付された約650台の車を震災や台風など災害で車を失った人に無償で貸し出しています。

 7月の豪雨の後、利用の希望者が増えて運用が厳しくなっているといいます。

 そこで協会では、修理不可能な状態の車でも役立つとして寄付を呼びかけています。

 こうした車は解体して、部品を売却し協会の活動費になります。

 仙台市若林区の男性は、1997年式で4年間乗っていなかった車を寄付しました。

 阿部高良さん「やっぱり車が無いと一番困ると思うので、お力に少しでもなれればというような気持があって」

 この車は修理は難しいものの、ボンネットやエンジンなどが売却できる見込みということです。

 日本カーシェアリング協会石渡賢大さん「どんな状態の車であっても寄付することができて、かつそれが社会の役に立つことにつながりますので、この機会にではないですけれども是非、寄付を検討いただけたらなと思っています」