宮城県栗原市の佐藤智市長は、福島第一原発事故で汚染された牧草を堆肥にする施設の建設地を、2023年度に選定する方針を明らかにしました。
栗原市には、放射性物質で汚染された牧草が2300トンあり、このうちより汚染された400ベクレルを上回る1400トンは処分することができずそれぞれの農家が保管しています。
市は農家から引き取った牧草を堆肥にする施設をつくる方針で、佐藤智市長は12日に建設地を2023年度中に選定することを明らかにしました。
牧草は堆肥として保管し400ベクレル以下にしてから野原などの草地に混ぜる、すき込みで処理することにしています。
栗原市は4年前にも堆肥化施設の建設候補地を示しましたが、住民の反対で頓挫しました。
佐藤智栗原市長「早く処理をするという考え方をしなくてはいけないと思ってますので、処理施設についてもしっかりと地域場所を決めて理解を得ながら進めていきたいと思ってます」
市では、施設の完成から3年後には本格的に堆肥のすき込みを行いたいとしています。