SNSを通じて他人に犯行を依頼し、宮城県柴田町の男性を殺害した罪に問われている男の裁判員裁判で、検察側は懲役20年を求刑しました。

 宮城県山元町の元建設作業員、岩見尭明被告(29)は2020年9月、SNSを通じて実行犯の森満受刑者に犯行を依頼し、柴田町の住宅で毛利哲雄さん(当時74歳)を包丁で突き刺すなどして殺害した罪に問われています。

 森満受刑者(46)は、懲役19年の実刑が確定していて、これまでの裁判で「毛利さんの長男を殺害するよう依頼があったが、間違えて父親を殺した」と証言しています。

 仙台地裁で開かれ13日の裁判員裁判で検察側は、岩見被告は毛利さんの長男と金銭トラブルがあり、その恨みで殺人を依頼した。実行犯を手ごまとして利用し、主導的な役割を果たしたとして懲役20年を求刑しました。

 一方、弁護側は森受刑者は岩見被告の依頼とは異なる犯行を行っていて、共謀は成立しないとして無罪を主張しました。

 判決は25日に言い渡されます。