宮城県女川町で震災復興の象徴として親しまれてきた段ボール製のスーパーカーの模型「ダンボルギーニ」を展示していた店が3日閉店しました。多くの人が訪れ別れを惜しんでいました。

 女川町の商店街に展示されてきたスーパーカーランボルギーニの模型通称「ダンボルギーニ」。迫力のあるボディだけでなくヘッドライトやワイパーなど細部まで精巧に再現されています。

 石巻市の梱包会社が制作し、2015年に完成した女川町の新しい商店街に展示され観光客や地元の人から「復興の象徴」として親しまれてきました。

 しかし震災から11年が経ちその役目を終えたとして3日で閉店し展示を終了することになりした。

 最終日の3日は多くの人が訪れ一緒に写真を撮るなどして別れを惜しんでいました。

仙台から見に来た人「壊すのもったいないので、どこかで展示していただける人がいたら引き取っていただきたいと思います」

登米市から見に来た人「すっごいカッコよかった。将来の夢はですね、野球選手になってお金を貯めてランボルギー二を買って乗ることです」

展示の終了が決まると制作した今野さんのもとには電話やメール、SNSなどで次はどこで見られるのかといった問い合わせが全国から相次いだということです。

今野梱包今野英樹社長「(復興の)象徴と言われるものはいつまでも居続けてどうなのかなというそういう気持ちもあり、自分たちも次のフェーズ次のステージに進むという感覚を持つためにも自分たちの手で幕を引くべきじゃないかという考えに至ったんですね」

 ダンボルギーニの今後はまだ決まっていませんが、町や観光協会などがどこかで展示が出来ないか検討しているということです。