26年連続で生鮮カツオの水揚げ日本一を目指す宮城県の気仙沼港で、今シーズンの漁がほぼ終わりました。現時点で首位を維持していますが、2位との差は約100トンと迫っています。

 10日、気仙沼港で今シーズンの生鮮カツオの水揚げがほぼ終了しました。

 気仙沼漁協の臼井靖参事は、2022年は「特に厳しかった」と振り返ります。

 気仙沼漁協臼井靖参事「前年は特別3万トンを超える水揚げがあったんですが、震災後約2万前後、1万トン代で推移してましたので2022年は1万トン切る数字になってしまったので特に厳しかった」

 漁業情報サービスセンターによりますと、11日時点で気仙沼港での水揚げ量は8381トンで全国首位ですが、2位の千葉県勝浦港は8270トンでその差わずか111トンに迫っています。

 気仙沼漁協臼井靖参事「本来であればお盆過ぎに三陸沖で漁があって、戻りガツオと呼ばれるカツオが大量に上がるところなんですが、極端に少なかった。ほとんど戻りガツオが見られなかったことで、本当に過去に例のない年になったのかなと思ってます」

 漁業情報サービスセンターでは「今週1週間程度は、勝浦港で生鮮カツオの水揚げがある」とみていて、気仙沼がリードしたたま逃げ切れるか最後まで分からないとしています。

 気仙沼漁協臼井靖参事「(日本一は)この地域にとってこだわりを持っているところなんですが、その連続日本一よりとにかく漁が回復して生産者、船の皆さんも買い受けの皆さんも地域の皆さんも商売できるような状態になってほしいですね」

 なお、12日以降、2位の勝浦港には8.5トンのカツオが水揚げされたということで、1位の気仙沼港との差は103トンとなっています。