アイリスオーヤマは、2022年のグループ全体の決算が減収減益となったと発表しました。グループの減収は初めてです。

 12日に大山晃弘社長が仙台市青葉区で会見し、決算速報を発表しました。

 グループ30社全体の2022年の売上高は2.5%減って7900億円、経常利益は約3割減少の365億円でした。

 減収は、グループの決算を発表し始めた2013年以降で初めてということです。

 大山晃弘社長「非常に残念な結果に終わったと感じています。一番大きかったのは、やはり巣ごもり需要が世界中で無くなった」

 マスクや調理家電の海外での売れ行きが振るわなくなった、ということです。

 また、プラスチック製品の原料となる原油の高騰も利益を圧迫しました。

 こうした中、アイリスオーヤマは業績は厳しくても賃上げは続けます。

 2023年4月にベースアップ3.5%を含めた約5%の賃上げに踏み切ることを公表しました。

 大山晃弘社長「(2022年は)成長はできなかったわけですが、企業としての構造、体質は強化されている。取り扱う商品も先ほど申しましたロボティクス等含めて高度化している。更に優秀な人材を確保したい」

 一方、中国が日本人へのビザの発給を停止した影響について問われた大山社長は、中国のグループ会社への出向や出張に影響が出るとの見通しを明らかにしました。出向への影響は数人ということです。