仙台市のいじめ防止対策を検証している有識者会議は、学校での取り組みの改善点などをまとめた報告書を郡市長に提出しました。

 この報告書は、仙台市のいじめ防止条例に基づき大学教授など有識者5人が各学校のこれまでの取り組みを検証しまとめました。

 2022年度は、委員が学校に直接出向き校長への聞き取り調査を初めて実施しました。

 報告書には、インターネットによるいじめが起こりやすくなっているため家庭との連携を図り情報モラル教育を推進していくことや、スクールカウンセラーなど教職員以外の専門職の活用頻度に差があることから効果的な活用を検討することなどが盛り込まれています。

 また、毎年、全児童生徒を対象に行われているいじめ実態把握調査について、事務処理が膨大で教職員の負担が大きいことから工夫が必要と指摘しています。

 いじめ防止等対策検証会議氏家靖浩会長「子どもの苦労に私たちは寄り添えるよ、という姿勢を示すことはできると思う。ちょっと子どもに耳を傾ける、子どもに対して動き出すきっかけにして活用していただければ」

 郡市長「ご家庭の皆様へも、さまざまな発信ができるように努めていかねばならないと気付かせていただいた」