甚大の被害をもたらしたトルコでの地震。宮城県で暮らすトルコ出身の男性は、東日本大震災を経験した日本から支援の動きが広がることを願っています。

 トルコ出身サミリティカン・フセインさん「仕事をしている時に(家族から)こういう地震が起きたとメッセージが届いてニュースを見たんですけど、それだけの被害になるとは最初は思わないですね。本当に悲しいですね」

 5年前から仙台市に住むサミリティカン・フセインさんです。フセインさんは震源から300キロほど離れたトルコ南部の出身で、今もいとこや祖父母が暮らしています。

 トルコ出身サミリティカン・フセインさん「もちろん震源地ほど構造物は倒れてはいないんですが、私が(家族から)聞いたところでは10棟から15棟が倒れている。おじいちゃんおばあちゃん(いとこも)みんな一緒なので、車の中で一夜を明かしたと聞いています」

 高校までトルコで生活していたフセインさんは、震源地に近いトルコ南部のガジアンテップを何度も訪れたことがあります。

 トルコ出身サミリティカン・フセインさん「(ガジアンテップは)本当にきれいな町で、かつ人も優しいし食べ物も結構おいしい所の一つとしても知られているんですね。開発も進んでいるとは聞いていたのもあって、それでもこれぐらいの被害が出ているのが大きなショック」

 フセインさんは、震災を経験した日本から支援の動きが広がることを願っています。

 トルコ出身サミリティカン・フセインさん「震災を越えてきて復旧が進められている国として日本は世界中でも評価されていて、そこからの支援そこからの経験の共有というのは、他のところと比べてもっと深い意味が深い」